ブログ◆歌う小児科医の講演レポート

去る9月24日(月)、三者合同関連事業を行いました。

タイトルは「子どもに、好きだと伝えたい」。どん。

三者とは、子育てふれあい交流プラザに関わる「子育てふれあい交流プラザ」「ほっと子育てふれあいセンター」「子育て支援サロン”ぴあちぇーれ”」のこと。
この三者が年に1度秋ごろに協同してイベントを行っています。

過去の講師には、子育て支援者以外にも、アーサー・ビナード氏(詩人)、岡田斗司夫氏(評論家、文筆家)、mon氏(シンガー)など各界の著名人をお呼びしています。(実施直前で体調不良のため中止になった澤口俊之氏は残念でした。)

今回お呼びしたのは、温かいお人柄とお声が魅力の「歌う小児科医」こと吉永陽一郎先生です。
実は吉永先生をお呼びするのは、2010年以来2回目。

【チラシに掲載のプロフィール】
1957年、福岡県生まれ。1994年、聖マリア病院母子総合医療センターに国内初となる子育て 専門診療科「育児療養科」を開設、同科長を務めた。現在、吉永小児科医院院長として、どれだけ楽しく医療がやれるか模索中。赤ちゃんと肌を触れ合うことで良好な親子関係を育む「タッチケア」提唱者。主な著書に『子育ての、そばにいる人はだれ?』(メディカ出版)など。趣味は音楽。各地でライブ活動を展開中!

「歌う」というのは、先生はプライベートで「浪夢(ろむ)」というバンドを組み、ライブ活動をしたりCDも発売するなど、趣味と言うには本気すぎる取り組みを行っているからなんですね。
ということで2010年には講演会の最後に(会場からのリクエストで予告なく)美声を披露していただいたのですが…今回はなしでした(笑)

 

歌はありませんでした。しかし、今回も本当に素晴らしい内容でした。

まず申込数がスゴかった。定員に達したどころかキャンセル待ちもハンパない。
当日の朝になっても申し込みの問い合わせが入る始末とんでもねー。
言葉が乱れました、失礼しました。

 

内容を記すと長くなりすぎるので、多くの参加者のみなさまが「よかった!」「なるほど!」と唸っていた点をいくつかお伝えいたします。

 

  • 相談してくれる人がいれば(いると思えれば)、(母)親は大丈夫。
  • 人には生まれ持った「気質」(扱いやすいとか扱いにくいとかエンジンがかかりにくいとか、その個の特性)というものがあり、これは治るものではない。
    環境や成長によって変わるからそれを待つだけ。「治らない」のは誰のせいでもない。仕方ないものとして、いい意味であきあらめたらよい。
  • 反抗期は自我の目覚め。
  • ほめる、ふれることは愛着形成の基礎でとても大切。たとえばタッチケアもそのひとつ。。
  • 子どもには、愛された記憶が将来ボディーブローのように効いてくる。(母)親がいなくてもそのうち大丈夫になっていく。
  • マザリーズ(Motherese)は言語力やコミュニケーション力を育むとされる。
    マザリーズとは、国や民族の違いにかかわらず、女性が乳幼児に語りかけるときに自然と行う特徴的(やや高め・ゆっくり・抑揚たっぷり、シンプル短め、ゼスチャー付き)な語りかけ方のこと。

 

書ききれんわ!! 内容充実すぎです。

 

ちなみに8年前(2010年)に吉永先生を当館にお招きした当時、私は第一子ができてまもないころでした。

当時、講演を聞いて私は震えるほど感動し、以降そのときの先生のお話が今日に至るまでずっと私を支えています。ほんと。

 

先生は、タッチケアの意義や効果、手法についてお話したあと、「でもね、どうでもいいんです。気持ちよければどうさわってっていいんです。大切なのはお母さんとお子さんが幸せだということです。」とこれまでのお話を覆しました。わお。

タッチケアは手段で目的ではないと。親子がふれあい、幸せなときを積み重ねるためのひとつの方法に過ぎないと言うのです。

愛する親がその子を思いその子をさわるのに、どうさわろうが構わないし、どうふれても正解だと。

実は「お話を覆した」わけじゃあないんです。
極端な言い方ですが、この子の人生が豊かになることが人生の目的で、タッチケアを行うことが人生の目的になっちゃわないようにね、という意味だと思います。

 

先生のこの言葉を聞いたおかげで、私は自身の子育てにおいて「マニュアル」とか「ルール」とか「ふつう」とかに照らし合わせて思い悩むことはぐっと減ったんじゃないかなと思っています。個人的な話でひじょうに恐縮です。

もちろん今回もこのお話はありましたよ。わーい。

 

そういえば、松田道雄先生も倉橋惣三先生も、わがまち北九州の藤岡佐規子先生もみーんな同じようなことを仰っていたように思のである。

各先生について紹介したいけど、あまりに長くなっちゃうぜ? 以下いつか。

 

今日はここまで。

 

 

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