ブログ◆初オンライン!出張おしゃべりサロンin北九州

1,500g未満で生まれた赤ちゃんとその家族の会『Nっ子ネットワーク カンガルーの親子』(→公式サイト:別ウインドウで展開)が定期的に行う意見交換会「おしゃべりサロン」を、毎年6月と10月に<出張おしゃべりサロンin北九州>と題して“元気のもり”で開催しています。

 

例年は(上の写真のように)大人だけでなく子どもと一緒に参加される方もいるので、子ども達は見守りスタッフと一緒に過ごし、大人は別室でゆったりとトークタイムをとっていました。
本事業は、様々な体験をしたママ・パパや看護学校の先生方などが、体験談や当時の心境、育児で困っていることなどを話したり相談したりする場となっています。

今年もいつものように開催を計画していました。

しかし、新型コロナウイルス感染症予防のため“元気のもり”は2月28日から6月18日まで臨時休館(5月25日~30日は一度開館)となり、「おしゃべりサロン」も6月は中止を余儀なくされました。

それでも徐々に「新しい生活様式」にのっとり、“元気のもり”でも少しずつイベントが再開できるように!
そこで、10月の「おしゃべりサロン」は開催できたら…と再度計画を立てました。がしかし、やはりこれまでの一箇所に皆が集まる方法での開催は感染症予防の観点から難しい…。だが諦めず、Nっ子さんと話し合いを重ねた結果…。

11月7日(土)に、【オンライン】開催が決定! 元気のもり”では初!のことです。

当館としては「初」の試みですが、Nっ子さんは何度か【オンライン】サロンの開催経験がありました。そこは心強かったのですが、私自身は恥ずかしながら【オンライン】でのミーティングの経験はこれまでほとんどありません。(臨時休館中に少し試み始めた程度です。)
そもそもまず開始時間に無事に接続できるのか(入室できるのか)ということが心配という、そのレベルです(笑)

リハーサルを経ていざ当日。

パスワードなどを入力して進んでいくと、すでに接続していた方々の顔が画面に!!
なんとも言えない安堵感に包まれ、まだ開始されてもいないのに、一仕事終わったかのような気持ちになっていました(笑)
ともあれ無事に接続もでき、【オンライン】での「おしゃべりサロン」が開催されました。

今回のメイントークテーマは「医療的ケア」。

医療的ケアとは、たんの吸引や気管切開部の衛生管理等の、日常生活に必要とされる医療的な生活援助行為のことです。
今回は「医療的ケア」を行ってきたNっ子会員を始め、ソーシャルワーカーとして勤務されている方や助産学校の先生、プラザスタッフが参加しました。
私は、毎年行っている「おしゃべりサロン」では、主に子ども達の見守りや写真撮影を担当しているため、大人のトークに参加したのは実は初めてでした。ちょっと緊張しました。

Nっ子会員から順番に、自己紹介も交えながら、当時の思いや状況を話してくださいました。

「罪悪感を感じ、この先どうしようかとずっと考えた」
「頭では理解できても、心ではできていなかった」
「看護に関わったことのない素人が、医療的ケアができるのか不安」
ミルクを与えるための管の交換(週1ペース)」
3,000gに満たない子の目にコンタクトレンズをつける」

など、私も(新米ではありますが)一児の父親として、もし同じ境遇だったらどう思っていたか、どんなことができていたかなどを考えながら聞いていましたが、Nっ子会員の方々の話は想像を絶する内容ばかりでした。

その他にもNっ子さんの活動には、同じような医療的ケアをしていた先輩ママの“生”の声を聞いてもらい、現在医療的ケアをしている方に「やっていけている」ことを知ってもらう、そういった取り組みをしていることも知りました。

参加者のいろいろな話を聞いていく中で、「こういう取り組みをしているところがある」と知ることが、同じ境遇にあるママ・パパの支えや励みになっていることや、必要としている方々へつなげていくことの大切さを改めて実感できました。
今までの“元気のもり”を会場とした開催は、トーク会場には親(大人)しかいないので、子ども(周り)のことを気にせずゆっくりと話ができていました。
今回オンライン開催をしてみて、子どもとの外出が難しい、遠くに引っ越して会場に行けないなどの様々な事情で参加できない方にとっては、参加しやすいとても良い開催方法だと感じました。
今後は、今までの開催方法と今回の開催方法を上手く連携させながら、より良い開催ができればと思います。

 

「おしゃべりサロン」とは別に、『Nっ子ネットワーク カンガルーの親子』の代表が携わった取り組みを少しご紹介します。

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「ふくおか小さなあかちゃん親子手帳」
 
一般的な母子手帳では、小さく生まれ、身長・体重を記録するためのグラフに目盛りがなく記録できなかったり、月齢ごとの発達に対する質問に《いいえ》しかチェックできず辛かった、という方が多くいるそうです。その中で、1,500g未満の赤ちゃんへの目安となる発育曲線の記載や、月齢ごとではなく発達の成長が確認できた日を記録するページなど、少しずつゆっくりでも成長が実感でき、記録できる手帳になっています。
福岡県のホームページに詳しい記載があります。ぜひ一度チェックしてみてください。
福岡県庁ホームページ(別ウインドウで開きます)

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最後に、【オンライン】での開催にご協力いただいた関係者の皆さま、本当にありがとうございました!
繰り返しにはなりますが、新しいスタイル【オンライン】開催は、様々な事情で参加できない方にとっては参加できる手段となるので、ぜひ今後に活用していきたいです。とは言いつつも…。

やっぱり「おしゃべりサロン」にいつも来てくれていた子ども達の成長も生で見たい!!!

なので、少しでも早く新型コロナウイルスが収束し、【オンライン】も上手く活用しながら、以前のように親子で一緒に参加できるようになることを願っております。

さわだしょうた

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