永野宏三(ながのひろみ)童画展がすごかった。
2022/12/23~27の5日間、永野宏三童画展「まちとみちと童夢(どうむ)」を開催しました。
12/25には北橋健治北九州市長もご来場し、同日開催の「絵本の贈呈式」で本展の告知をしてくださいました。
旦過市場や門司港といった見知った景色のほか、どこか懐かしい昭和的な町並みや田舎の風景、少女の肖像や宮沢賢治を彷彿とさせる幻想的な世界など、多彩な作品が揃いました。ひとことで言うと「すべてが優しい」作品展。
水彩、油彩、色鉛筆、パステル、塗ったり、削ったり、切ったり貼ったりと画材も技法も百花繚乱でした。
もちろん展示作品はすべて本物。まさに目と鼻の先。手を伸ばせばさわれます。(駄目)
展示総数は全34点。点数を知ると皆たいてい驚きました。
「そんなに!?」
そう、そんなに。
作品の展示は、永野さん本人が半日かけて行ってくれました。並び順、高さ、隙間など幾度も調整を繰り返していました。
作品の多さを感じさせぬよう、色のバランスも不自然にならぬよう。作品のカテゴリーわけをして、作品名を記したキャプション位置までも試行錯誤して―。
限られた当館の備品でこんなにも居心地の良い空間を演出しちゃう…。魔法か!
会場自体がもはや永野作品。
子どもたちが会場内で楽しんでいたぬりえは、永野さんの描き下ろしです。
ぬりえをするために会場に座ると、永野作品に頭上をぐるりと囲まれます。この心地よい圧たるや。
なにより絵が描きたくなりますよね。ぬりえも進むってもんです。
せっかく塗ってくれたのに撮影者(私)のせいで絵が斜めに。すみません。でもお顔はしっかりおさえました。
本展のハイライトはやはり12/24(土)に行われた【チャイルドアート ライブペインティング】でしょう。なんと永野さん発案の企画です…!
じつは会期前に永野さんは下絵を描いてくれていました。(生で見れたしやわせたるや笑)
永野さんの下絵のおかげもあってか、子どもたちは描く、描く。躊躇なし!
子どもだけでなく、大人もいっぱい描いていました。わかります。描きたくなるもん。
自由だ自由。これが絵です。美しい。
子どもたち以上に永野さんはとっても楽しそうでした。
永野さんは、さらに絵を面白く楽しくするパーツも準備していてくれました。
枠を使う、紙でこすってぼかす、指を使うなど、なんでもあり。
絵心とは、絵を上手に描く<技術>の意味で用いられることが多い気がしています。でも、文字どおり絵に対する<心のありよう>を言っている言葉だと思います。
絵心とは対象を絵に見立てる心、絵を楽しむ心のことです(たぶん)。「遊び心」に近いかもしれない。
そういう意味では、これとか後ろ姿だけで絵心あるってわかります(笑) 最高。
ライブペインティングは30分間ずつ2回開催しました。
ええと、子どもすげえええええええええ!!!
同じ下絵なのに印象がまったく異なるのがすてきです。
永野さんは最終日12/27に再度来館して本作を眺めて、改めて何度も感嘆していました。
「面白いなあ、面白い」
「アートだ」
「楽しいと思っていたけど、思っていたた以上に楽しかった」
わかります。
なお、その最終日にはサプライズがありました。
永野さんの絵本『小さな町はたから箱』(永野宏三アトリエ・童画館)を購入してくれた方に、永野さんがその場でサインをしてくださったのです。小さなネコの絵と購入者(おもに子どもさん) の名前も書き添えてくれました。やったね。
ということで大盛況のうちに終わりました。
永野宏三さま、準備の段階から撤収までいろいろとご配慮いただき誠にありがとうございました。
そしてご来場の皆様、みなさまのお陰で最高の展示会となりました。改めてお礼申し上げます!!
最後に、ここ見てね。
・永野宏三Instagram公式アカウント
・永野宏三Facebook公式アカウント
かんだむつみ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
元気のもりの公式SNSのアカウントはこちら。フォロミー。